フリーランスデザイナーになると、制作、宣伝、営業はもちろん、お客さまの対応まですべて一人でやらければなりません。
そのような中、独立する前は思いもよらなかったことが起きたりします。
上司や同僚もいないため誰にも相談できず、自分のモラルや経験だけが頼りです。
自分が8年間フリーデザイナーをやってきて困ったこと、その対応方法などをご紹介したいと思います。
メールの返事がこない
あるあるだと思うのですが…
制作したものをメールでお送りして返事待ちの状況で、いつまで経っても返事をいただけない場合があります。
対処法
私の経験から、どうしたらいいのかその答えは「催促せずにひたすら待つ」です。
自分は女性向けデザインをしていますので、女性のお客さまばかりです。皆さん本業の他にもご家庭の事情や育児などでお忙しい方ばかりです。
お客さまにとってはよっぽど急ぎの事情がない限り(例えば来週のイベントに間に合わせたい、など)制作物は二の次なのです。
過去に一度、1週間返事をいただけなかったお客さまに確認のメールをしたところお叱りをうけました。
その苦い経験から、「催促しない」と決めました。
その後も1カ月、2カ月と返事のないお客さまはいらっしゃいますが、大体「ご無沙汰してすみません」とご連絡をくださいます。
ただ納期が決まっている場合は、あらかじめ
「〇日までにお返事いただければと思います。それを過ぎますと納期には間に合いませんのでご了承ください。」
とお伝えしておくと安心です。
デザイナーさんによっては「〇〇日以上ご返信ならない場合はクローズさせていただきます」としている方もいますね。
他のお客さまの制作の進行の妨げにならず、よい方法かもしれません。
この場合はキャンセルポリシーをきちんと決めておき、後でトラブルにならないようにしておきたい
メールが届いているか不安なときは
ただ、メールが届いているか不安なときはありますよね。
そういうときは
「他のお客さまで〇月〇日頃メールが届いていなかったことがございまして、心配になりご連絡いたしました。
〇月〇日にお送りしましたメールは届いておりますでしょうか。催促ではございませんので、もしメールが届いていない場合はご連絡いただければと思います。」
というようなメールをします。
五月雨修正
修正をお送りしたら、またすぐ修正がくるパターンです。
もしくは修正する前から他の箇所の修正が次々送られてくるパターンもあります。
文章を追加するなど、少しの直しと思われることでも、デザイナーは緻密なバランスを考えて慎重に作業をするので修正が重なるとどっと疲れてしまいますね。
作業効率の面でも修正はまとめて少ない回数で終わらせたいものです。
対処法
五月雨修正が来たら、作業をする前に一言
「他に修正はございませんでしょうか。」
と確認し、お返事が来てから取り掛かるとよいです。
素人の撮影したクオリティの低い写真を使用しようとする
「ここにこの写真を入れて」などお写真をご提供いただく場合がありますが、明らかに素人が撮影された写真をお送りいただくことがあります。
出来る限り色調整や歪みを直したり等はしますが、その写真を入れることによって全体のデザインの雰囲気がぶち壊しということがあります。
対処法
お送りいただいた写真を入れたバージョンと、こちらで選んだ素材写真を入れたバージョン2種類のデザイン案をお見せする。
写真の用途にもよりますが、(お店の●●を説明しなければならない場合など)結論はお客さまの判断におまかせしています。
予算がないと言いながら、理想が高すぎる
「予算がない」「削れるところは削って安くして」と言いながら、
「こういうデザインにしたいんだけど」と見せてくるのは大手の素敵すぎるホームページだったりします。
これも結構困る事案です。
例えばサービス内容等の説明する部分のデザインで、「手順を全部イラストにして」などのご要望があったりします。
無料素材のイラストでは対応しきれない場合は、有料のものからお探ししたり、それでも無い場合はイラストレーターに依頼しなければなりません。
対処法
お客さまのご意見を尊重することを伝え、また、これ以上は追加料金になる旨を丁寧に説明します。もしくは無料素材の範囲で「ここまででしたら追加料金なしで出来ます」というご提案をお見せします。
お客さまからのメールの文面が冷たく感じることがある
たまに淡々としたメールをいただくことがあります。
お互いにビジネスですから、それでよいのです。
が、メンタルの弱い自分は「何か気に障ることしたかな」と不安になることがあります。
対処法
お客さまにとって、自分はただの業者の一人、と考えると傷つきません。
しかしお客さま側は実は何も思っていなかったりするものなのだということが、経験を積んで分かってきました。
気にすることはありません。
デザインと関係ない質問や相談をされる
デザインや、それに関する集客などのご相談なら対応いたしますが、明らかにサポート外であろう質問が来ることもあります。
例えば、
パソコンにウイルスソフトを入れたいがどうしたらいいか。
SNSを開設したいが方法が分からない。
などです。
対処法
そのお客さまにもよりますが、長いお付き合いをいただいているお客さま、また、今後仕事につながるお客さまでしたら出来るだけ丁寧に対応します。
こちらの知識と時間を搾取したいだけの方には、「PCレッスンを1時間〇〇円で承っております」とお伝えするのがよいと思います。必要なサービスをご案内し、お申し込みいただければこちらも気持ちよく対応が出来ます。
まとめ:自分の時間と知識、技術を守るのは自分
さまざまなお客さまがいらっしゃいますので、対応もケースバイケースで変えていかねばならないと思います。
でも、自分はお金をもらう立場だからといって、すべて受け入れる必要はありません。
1人ですべてやらなければならないフリーデザイナーだからこそ、自分の時間と知識、技術は自分で守らなければなりません。
以上、自分の経験から思うことを書いてみました。少しでも参考になれば嬉しいです。

