フリーランスデザイナーにとって、値決めは悩ましいですよね。
高くすればお客さまが来ないかもしれないという不安になり、反対に安くすると自分が損をするような気がしたりしてなかなか決められません。
デザイン制作は、ご依頼があってから作り上げるいわばオーダーメイドの商品だからこそ、案件によってもボリュームも工数も変わってきますので、一概に値段はつけずらいです。
とはいえ、クライアントが依頼を検討しやすいようある程度の目安の料金は提示しておく必要があります。
この記事では自分がこれまでフリーランスデザイナーとしてやってきて、値決めについて考えたことをお伝えしたいと思います。
かかるのは制作費だけではない
例えば「A4片面チラシ」の制作で、内容的には8時間で終わるかな、と思ったときご請求料金はいくらにしますか?
うーん、時給2,500円だとして、20,000円かな?
という考え方をしていませんか?
私もフリーで仕事を受けるようになってから、はじめはこの考え方で値決めをしてしまっていました。
そして働けど働けど、利益が思うように出ない日々が続きました。ひとりブラック企業というやつです。
こんなに忙しいのになんでだろうと思っていました。今振り返ると分かりますが、自分は値決めや経営について全くの素人だったからです。「制作費」だけで料金を考えていたのが間違いでした。
仕事は制作だけではない
ここからが一番お伝えしたいことです。
フリーランスデザイナーの仕事は制作だけではないのです。
以下に自分がフリーランスになってやっている業務をまとめました。
- 制作(企画・ブランディング・デザイン・コーディング・入稿など)
- お打ち合わせ
- 問い合わせ対応
- 見積書・請求書などの作成
制作以外にも色々ありますね。これでは単純に「制作時間は8時間だから」ということで料金は決められません。
また、初稿をお出しするまでかかった時間が8時間でも、そのあとクライアントがチェック後修正が入ります。
それもまた予想もしない斜め上の要望が来たりします。初めのコンセプトからやり直し、文章全部差し替え、など…。
その都度修正料金を追加で頂きたいというのも言いづらく、泣く泣く対応しているデザイナーさんも多いのではないでしょうか。よって、あらかじめ修正時間を含んだ値段にしておく必要があります。
- 広告宣伝のために自分のHP、ブログ、SNSの更新
- データ管理、資料集め
- スキルアップのための勉強
- 帳簿付け、確定申告
内務業務は、自分が事業を継続するための業務です。宣伝しなければお客さんは来ませんし、スキルアップの勉強をしなければ専門職としてやっていけません。この時間を生み出すためにも、売り上げを上げなければならないのです。
経費も意外と掛かっている
- PC、スマホ、タブレット、外付けHDなどの機器類代
- Adobe、会計ソフト、ウイルスソフト、クラウド ストレージ、フォント、素材写真代
- 広告宣伝用の自社HPのドメイン、サーバ―代
- 打ち合わせの交通費、手土産代
- 電話、Wi-Fiなどの通信費、水道光熱費
- スキルアップのための書籍代、セミナー代など
- 事務所やレンタルオフィス、バーシャルオフィスなどを借りていたらその料金など
思いつくまま挙げてみましたが、経費も色々なところにかかっています。
また、経費とは違いますが、確定申告の際は思いもよらぬ額の所得税がかかることもあります。
よって、単純に制作時間だけで料金を決めては経営が厳しくなるのです。
フリーランスデザイナーは、これらの経費を制作費に上乗せして利益を上げる必要があります。
でないと事業が継続できません。
まとめ
デザイナーは(自分も含め)経営の経験がない方がほとんどだと思います。
事業継続のために、業務量のわりには利益が少ないと悩んでいるフリーランズデザイナーさんは、制作以外にかかっている時間、経費を考えて料金を見直すことをおすすめします。
料金はずっと同じである必要はありません。自分の現在のお客さまの反応を見ながらや、自分のスキルアップによっても検討して改定していくとよいと思います。

